トランスジェンダーが性被害に遭う割合はどれくらいなのか

トランスジェンダーが性暴力の被害に遭う割合はどれくらいなのでしょうか。まずは国内のデータをみてみましょう。

宝塚大学看護学部の日高庸晴教授がLGBTQ+を対象に2019年に行った調査(有効回答数10,769人)では、トランス女性の57%、トランス男性の51.9%が性暴力被害経験を有しました。

*日高庸晴教授2019年実施調査、REACH Online 2019 第 2 回 LGBT 当事者の意識調査〜世の中の変化と、当事者の生きづらさ〜

海外のデータを見てみると、次のようなものがあります。

2015年の米国での調査(トランスジェンダー 当事者27,715人が回答)によれば、トランスジェンダーの47%が人生のどこかで性被害を経験しており、10%は過去1年以内に性被害を経験していました。トランスジェンダーの中でもセックスワークの経験がある人(72%)、ホームレス経験のある人(65%)、障害を持つ人(61%)に性被害経験が多いことがわかりました。またこの調査ではトランスジェンダーの54%が親密なパートナーからの暴力を経験していました。24%は重大な身体的暴力を親密なパートナーから受けた経験があり、これは米国人平均(18%)に比べても高い割合でした。

トランスジェンダーが被害にあった際、警察や支援機関などで偏見や無理解にさらされ、二次被害を受けることがあります。相談しにくいことにつけこんで暴力をふるう加害者もいます。もしあなたが性暴力被害を受けた経験を持つトランスジェンダーのサバイバーだとしたら、暴力をふるった加害者が100%悪いのであり、あなたのアイデンティティ、外見、服装、身体状況、職業などによって暴力が正当化されることは絶対にあってはなりません。昨今はLGBTで性被害にあった方も相談しやすいよう、ホームページなどにLGBTからの相談を受け付ける旨を明記している相談機関も少しずつ増えています。BROKEN RAINBOW Japanさんではメールの相談も受けています。

あなたがひとりではないこと、ひとりですべてを解決しなくてもよいことを、心に留めていただけると幸いです。

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